・失われた鉄路を辿る
前回に引き続き廃線跡を辿ります。今回は片上鉄道ということで朝6:00に出発、通い慣れた(笑)道を備前市片上地区をめざします。本線は元々同和鉱業柵原鉱山の鉱産物(硫化鉄鉱と言うそうな、40歳以上で岡山県民なら小学校の社会科で必ず習ったはず)を港に運ぶために敷設されたものなので、

画像では少し分かりづらいですが、駅は港にありました。そこからレールは内陸に伸びていたのですが、街中では途切れ途切れで

話に聞いていたサイクリングロードになったのは赤穂線をくぐるあたりからでした。前回の下津井電鉄ほどではありませんがトンネルや

駅、

あるいは標識など

がよく保存されておりました。とはいえメンテナンスが大変そうな大きな鉄橋なんぞは

橋脚の土台だけになっております。
と保存状態も良好だったのは和気郡内までで、赤磐市〜柵原町に入るとサイクリングロードはあるものの軌道跡を辿らないことも多くなり、飯岡駅跡に至っては

田んぼの真ん中で朽ち果てるままになっておりました。おそらく廃線から「片鉄ロマン街道(←実はこんな名前がついています)」としてリニューアルされたのが約12年後ですので、場所によっては一般道になってしまったり家が建ってしまったのだろうと思いますが、その辺は我が家の近所の西大寺鉄道ほどではありませんが致し方のないところかもしれません。
そして終着も近い吉ヶ原駅

では保存会により月1回の運転会が行われておりますが、平日ということで訪れる人も少なく当時の車両が保存されている

こともあり、そこだけ時が止まったようなところでした。
さて冒頭にも述べましたが片上鉄道は元々鉱産物運搬のためのものですから、終点(出発点)であればそれっぽい施設があって然るべきですがここにはありません。どうやらまだ先があるようですが今回そこまで事前に調べていませんので軌道跡を更に辿ることとします。まぁ事前にわかっていれば行き過ぎて役場の人に的外れな質問(笑)をしたり、余計な時間を費やすこともなかった訳ですが…。
結局藪漕ぎの真似事をしたり他人様の裏庭を突っ切りそうになったりで何とか終点(出発点)



に辿り着きました。残るレールと信号機でかつてここに駅が、また遠景の赤錆びた構造物で鉱山があっことがうかがえます。
帰りは来た道を途中まで戻って佐伯町から西へ、熱中症に片足突っ込みつつ自宅をめざし16:00頃帰宅。走行距離約120qの廃線跡紀行(笑)でした。
posted by 保険ライダー at 19:34| 岡山 ☁|
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